OSHO said

20世紀の覚者、OSHO(バグワン・シュリ・ラジニーシ)の講話

23.愛への扉を開ける瞑想

<OSHOの講話より> 

質問:私は愛がどういうものなのか知りません。自分がとても閉じているのを感じています。ここにいればいるほど、そのことに気づくようになりました。 

普通の世界では、あらゆる人があなたのように閉じている。だから、あなたには比較するものがない。それに、普通の世界にはあまりにも愛がないので、誰でも自分はとても愛していると考えることが出来る。 

あなたが本当の愛に触れると、いつもその問題が生じる。開いている人達、あなたより開いていて、流れている人達に近づくたびに、あなたは自分が閉じていると感じる。というのも、比較が生じるからだ。 

だが、あなたはそこにある何かを感じ取った。それに気づくようになったことはよいことだ。今度はそれを何とかしてごらん。そこから出ておいで・・・あなたは出て来ることが出来る。家に帰って、ちょっとした実験をひとつ試してごらん・・・。 

毎晩眠りにつく前に、部屋の真ん中に立ち、壁を見つめなさい。ドアではなく、壁に注意を集中しなさい。あなたの内側で、自分は完全に閉ざされた、ドアがひとつもない壁だと考えてごらん。 

誰もあなたに入って行けないし、あなたも外に出られない・・・閉じ込められている。心理的に、ほとんど壁になってごらん。あなたの全エネルギーを壁に、万里の長城にしてしまいなさい。 

10分間、壁になり、張りつめられるだけ張りつめてごらん。すべての開き口をなくし、完全に閉ざしてしまいなさい・・・ライプニッツモナドと呼んでいるもの、窓のない原子・・・あなたは内側で完全に閉ざされている。 

あなたは汗をかき始め、震え出す。不安が生じるからだ。あなたはまるで自分が死んで行くかのように、自分の墓に入って行くかのように感じる。心配することはない・・・そこに入りなさい。それを頂点まで持って行きなさい。この緊張、この収縮、この縮み上がり。 

そこから向きを変えて、ドアを見てごらん。ドアを開け放しておいて、ドアになってごらん。自分がドアになってごらん。自分がドアになりつつあるのを感じ始めなさい。あなたは壁ではない。 

誰でもあなたの中に入って来ることが出来る・・・ノックする必要さえない。そして、あなたは出て行くことも出来る。どんな妨げもない。リラックスして・・・からだ全体、感覚全体をリラックスさせなさい。 

広がりなさい。そこに立ったまま、広がりなさい。部屋全体にあなたが満ちているのを感じてごらん。あなたのエネルギーがドアから庭に流れ出すのを感じてごらん。ただエネルギーを出て行かせ、外界があなたに入り込んで来るのを感じなさい。 

10分間壁になり、20分間ドアになる。それから眠りにつきなさい。これを少なくとも3ヶ月続けてごらん。3週間後にはとてもオープンな感じがし始めるだろうが、それでも続けなさい。 

私は両方のテクニックを与えているから、あなたはその対比をより簡単に感じられるだろう。ひとたびあなたが自分のエネルギー・・・それは壁にもなり、ドアにもなるということ・・・を理解出来たら、あなたはとても美しい次元に気づくようになる。 

そうなれば、あなたは他の人のエネルギーを感じることが出来る。道で人とすれ違い、その人が壁なのかドアなのかを、あなたは感じることが出来る。今やあなたには、それについての内なる理解がある。 

そこで、この人と関わりたいと思っても、彼が壁だと感じる時には、関わってはいけない。なぜなら、それでは何ひとつ上手くいかないからだ。彼がドアだと感じる時にだけ、関わりなさい。これは、関係の中で何回となく、あなたには想像出来ないほどの深い体験になり得る。 

あなたは、ある女性が壁なのかドアなのか知らずに、その女性と恋に落ちる。もし彼女が壁だったら、美しく見えたとしても何の意味もない。彼女が美しい鼻、長い鼻、とても整った美しい目をしていても、目や鼻で一体何をするのかね?もし彼女が壁だったら、あなたは惨めになる。 

だから、感じ取るべき基本的なことは、彼女がドアなのかどうか、開き口なのかどうか、そして、もしあなたが彼女の中に活き活きと入って行ったら、入るのを許してくれるのか、それとも道を塞がれてしまうのか、どうなのかということだ。 

もし人々が自分自身のエネルギー現象に、もっと気づくようになれば、生全体がまったく違ったものになるだろう。そうなれば、彼らは壁ではなく、ドアの人と恋に落ちるだろう。 

OSHO,The Passion For The Impossible より抜粋