OSHO said

20世紀の覚者、OSHO(バグワン・シュリ・ラジニーシ)の講話

54.古いものの死は、新しいものの誕生

<OSHOの講話より> 

質問:人類は、最初の千年期の終末を迎えて、神が「ヨハネ黙示録」で語った通りに、世界を終わらせてしまうのではないか、と怖れていました。今日私達は、2番目の千年期の終わりに近づいていますが、今度は、自分達の手で、世界を終わりにしてしまうのではないかと、ますます怖くなっています。 

この千年間で、人間の意識には、何の変化も起こらなかったのでしょうか?今その責任は、何か虚構の神にではなく、自分、まさに自分にしかないということを、人間が知って理解するには、何が必要なのでしょうか? 


その通りだ。今世紀末までに世界は終わるという、ノストラダムスのような古代の見者達の予言は全て、これまで理解されて来たのとは、非常に異なった意味で、真実だ。古い世界は終わり、新しい世界が始まることになる。それがノストラダムスの、私の解釈だ。 

古い人間は、新しい価値、国家に分かれていないひとつの地球、宗教で分かれていないひとつの人類・・・というのも宗教は、組織化される必要がないからだが・・・を持つ新しい人間に、場所を明け渡す為に、消えなければならない。 

宗教は恋愛だ、存在との恋愛。キリスト教、あるいはヒンドゥ教、あるいは回教といった組織は、問題外だ。宗教は、愛と同じくらい純粋に、個人的なものだ。というのも宗教は、愛のもっとも純粋で、もっとも高い質だからだ。 

あなたは、愛を組織化したりはしない!これはキリスト教の愛、これはヒンドゥ教の愛、これは回教の愛だ、とは言わない。愛は、ただ愛だ。瞑想は、ただ瞑想だ。平和は、ただ平和。光明を得ることは、ただ光明を得ることだ。それに形容詞は、付きようがない。 

変化は、起こって来ている。究極の決断を下すその瞬間に、人類が直面しなければならなくなる今世紀末までに、その変化は、頂点に達する。自分を全面的に変容させ、古いものを全て落とすか・・・後ろを振り向いてはいけない。新しい価値を創造し始め、前を向いて・・・ 

というのも、過去は過去だし、墓場を何度も訪れるのは、危険だからだ。墓場は、一度しか訪れてはいけない場所だ。そして、それもまた一方通行・・・あなたはそこに行ったまま、決して戻って来ない。 

未来にこそ、あなたは、関心を抱かなければならない。未来、そして遥か彼方の星達、それが、あなたの挑戦になる。 

あなたは、いつも黄金の過去について、聞かされて来た。私達は、それを全て忘れなければならない。私達は、黄金の未来を、創造しなければならない。 

決定的な瞬間が、すぐそこまで来ている。私達は、自殺する決心をするか・・・もし過去に執着したら、起こり得ることは、それしかない。 

過去、そして死んでいるものを落とし、人間の運命を記しながら、ABCから、まさにゼロから、新しく始めたら、今世紀の最後の日々は、途方もない革命の日々になる。 

世界・・・私達が知っている世界・・・は終わり、私達が夢見たことすらない世界が、始まらなければならない、というノストラダムスは正しいと言えるほど、その革命は、非常に偉大なものになる。 

チダナンダ、あなたは正しい・・・神が世界を終わりにするだろうと、何か虚構の神に、責任を押し付けることは出来ない。私達は、もし第三次世界大戦が起こったら、自らを滅ぼしたその責任は、まさに自分達にしかないということに、完全に気づいている。 

そのような危険な、危機的な瞬間にしか、変化は起こらない、と私は思う。だがもし生が、死か、生の新しいスタイルか、そのどちらかを選ばなければならないところに至ったら、あなた方は、知り尽くした古い死よりは、生の新しいスタイルを選ぶだろう、と私は確信している。 

その通りだ、チダナンダ。神はいない、そして何を選んでも、その責任は人間にある。そして私は、あらゆる人のもっとも深い憧れを、信頼している。 

それは、生を求めている、愛を求めている、喜びを求めている、歌を求めている、花を求めている、ダンスを求めている。それは、愛を求めている。人間は、地球的規模の死は、選べない。それは不可能だ。 

その通り、古い世界は終わりになる。ノストラダムスは間違っていた、ということにはならない。だが彼の解釈は、全て間違いだ。私の解釈はこうだ・・・古いものの死は、新しいものの誕生だ。 

すっかりツキに見放された男が、家に帰って来て、妻に言った。「ちょっとお前、俺達は金が底をついて、もう贅沢は出来ないぞ!」さらに、嘲るような口調で先を続けた。「お前がちょっとでも料理を覚えてくれれば、シェフを首に出来るんだがな」 

「何言ってるのよ!」とその妻は応じた。「あなたがメイク・ラブを覚えてくれさえしたら、あの運転手を首に出来るのよ!」 

危険な瞬間にあって、人は、誠実でなければならない。そしてもし、ものごとが変わるのであれば、あなたも、変わらなければならない。 

あなたの愛し方が、変わらなければならない。古い類(たぐい)の嫉妬、競争を落とさなければならない。古い価値を、落とさなければならない・・・名誉、立派な社会的地位、王族の血・・・全てたわごとだ。 

全人類が、ひとつのブラザーフッドだということを、あなたは、学ばなければならない。黒人、白人、そしてその中間の者達、全て同じだ。肌の色による差別は、何ひとつ必要ない。 

国境を持つ必要はない。何故なら、地球に境界線はないからだ。人々がいくつかの群れ・・・カトリックプロテスタント、ヒンドゥ・・・に分かれて集まる必要はない。ひとりひとりが、存在と直の個人的な接触、自分の祈りを、独自に持つ自由が、あるべきだ。 

新しい人間の兆しが、見えている。世界を破壊する為の準備は、全て古い人間と、古い世界を破壊するだけだ。それらは、新しい人間の誕生に必要な、基本的なものを、創造する。 

私には、その新しい人間が地平線上に、すでに現れているのが見える。彼は到着した。人々が彼を認めるには、少し時間がかかるだけのことだ。 

OSHO:The Golden Future より抜粋