OSHO said

20世紀の覚者、OSHO(バグワン・シュリ・ラジニーシ)の講話

60.保護オーラを創る

<OSHO、ダルシャン日誌。サニヤシンとの面談より> 

ガンダ・・・(フランスへ帰るサニヤシン)ひとつだけ問題があります。週末になると私はとても疲れて消耗した感じがします。ここではそれは起こらないのですが、国へ帰ると、週末ごとに私はひどい疲れを感じます。時には立っていることも出来ません。 

OSHO・・・よく分かった。ひとつこうしてごらん。毎晩寝る前にちょっとベッドに坐って、自分の体の周りにひとつのオーラを思い描くこと。 

ちょうど自分の体から15センチぐらい離れて、体と同じ形をしたものが自分を取り巻いている。自分を保護している。それは保護膜になってくれるだろう。それを4,5分やって、それからそれを感じたまま眠りにつく。 

そのオーラが毛布のように自分をくるんで、外側から何の想念も入れないように、外側からどんな波動も入り込めないように、自分を守ってくれるとイメージしながら眠りにつく。そのオーラを感じながら眠り込むのだ。 

これは夜眠る前の、最後のこととしてなさなければいけない。その後は、その感覚が無意識の中で持続するように、すんなり眠ること。それが全てだ。 

そのメカニズムの全体は、まず意識的にイメージすることから始めて、それから眠りに落ちるということにかかっている。 

段々と、あなたが眠りの戸口に立つ頃になっても、少しイマジネーションが持続して、まとわりついているようになる。あなたが眠り込んでも、その軽いイマジネーションが無意識の中に入って行く。それが途方もない力やエネルギーとなるのだ。 

私の見る限り、その問題はあなたの中にあるのではない。問題は外側から来ている。あなたは保護オーラを持っていない。それは大勢の人達に言えることだ。 

何故ならば、我々はどうやって自分を他の人達から守るかを知らないからだ。他の人達は、ただそこにいる訳ではない。彼らは自分達の実存を、絶え間なく微妙な波動に乗せて放射している。 

緊張した人があなたの脇を通り過ぎると、彼は周り中に緊張の矢を放っている・・・特にあなたに向けている訳ではない。彼は無差別に放っているのだ。そして彼は無意識だ。彼はそれを知っていて誰かに向けている訳ではない。 

あまりにも重荷をしょい込み過ぎている為に、それを放たなかったら彼は狂ってしまうだろう。彼がそれを放つことに決めた訳ではない。それは溢れ出しているのだ。それがあんまりなので、彼には抑えることが出来ない。そうして、それは溢れ出し続けて行く。 

誰かがあなたの横を通り過ぎざま、あなたに何かを投げつけて行く。もしあなたが敏感で、しかも保護オーラを持っていなかったら・・・ 

そして瞑想というのは、人を敏感に、とても敏感にするものだ。だから、あなたがひとりならそれはいい。あなたが瞑想的な人達に囲まれている時には、とてもいい。 

しかし世の中に、世間にいたら、周りの人達は瞑想的じゃないし、とても緊張し、不安で、マインドに千とひとつの負担を抱えているから、あなたはたちまちそういうものを受け始めてしまう。しかもあなたは感じやすい。 

瞑想は、人をとても柔らかくする。そこで、来るものは何でも中に入ってしまう。瞑想を始めたら、人は保護オーラを創り出さなければならない。時として、それは自動的に起こる。時として、そうはいかない事もある。 

あなたには、それは自動的には起こっていない。だからあなたは、その為の作業をしなければならない。それは3ヵ月で出来るだろう。3週間から3ヵ月の間のどこかで、あなたはとてもとても力強い感覚を持ち始めるだろう。 

その為には夜、今言ったようなことを考えながら眠りにつきなさい。朝の最初の想念も、その同じものでなくてはいけない。眠りが去ったということに気づいた瞬間に、目を開けないこと。 

まず体全体をおおった自分のオーラが、自分を守っていると感じなさい。それをもう一度4,5分やって、それから起き上がるのだ。シャワーを浴びたり、お茶を飲んだりしている間も、それを思い起こし続けなさい。 

それから日中でも時間があったら・・・車や電車の中に坐っていたり、事務所で何もしていない時に・・・またその中にリラックスして行くがいい。一瞬でも、それをもう一度感じてごらん。 

3週間から3ヵ月の間に、あなたはそれがほとんど堅固な物であるかのような感覚を持ち始めるだろう。それが取り巻いているお陰で、もう人ごみのど真ん中を通っても影響を受けず、侵食されずに済むのが感じられるだろう。 

それはあなたを、途方もなく幸せにしてくれるだろう。何故ならば、もう問題になるのは自分の問題だけで、他の誰かに煩わされる必要がないからだ。自分自身の問題を解決するのは、ごく簡単だ。それは自分自身のものなのだから・・ 

他の人達の問題を受け続けていたら、とても堪らない。そうなると、あなたには解決が着かない。そもそも、それらはあなたに属するものではないからだ。 

大勢の人達が私のところへ来て、それまで何かの問題を持っていたのだが、ここへ来て突然それがなくなってしまったと言う。それは決して、彼らの問題ではなかったのだ。そうでなければ、急になくなったりする筈がない。 

それは誰か他の人の問題だったに違いない。彼らはそれを「養子」にしていた。それを「養育」していたのに違いない。それは誰か他の人のマインドから入って来たのに違いない。 

ところが人々はあまりにも無意識で、何が自分達のもので、何が他の人のものかも分からない。何もかもメチャメチャになってばかりいる。 

あなたには、大して問題はない。そしてあなたなら、自分の問題は解決出来るだろう。それは大したことではない。 

これからは保護オーラを創ろうとしてごらん・・・それと、その働きとはハッキリ見えるようになるだろう。あなたは自分が、完全に守られていることが分かるに違いない。 

どこへ行っても、いろいろなことが自分に向かって来るのに、途中で引き返してしまう。それらは、あなたに触れないだろう。 

箱はあげたかな?あげていない?これはあなたにだ。(ガンダに箱を渡して)それを持って行きなさい・・・それもあなたを守ってくれるだろう! 

「生命の歓喜」(Dance Your way to God)(めるくまーる社)より