OSHO said

20世紀の覚者、OSHO(バグワン・シュリ・ラジニーシ)の講話

142.明晰性への7つの方法

<OSHOの講話より> 

※あなたの知っていることだけを言いなさい 

もしあなたが誠実になりたければ、沈黙するだろう。なぜなら、あなたの話していることの99%が不誠実だからだ。たとえ口を閉ざしたところで、これは真実の沈黙ではない。内側では、延々とべらべら喋り続けることが出来るからだ。 

本当の沈黙は、あなたが真実を話し始めた時に起こる。あなたの知っている本当のことだけを言いなさい。そうでなければ話してはいけない。そうなったら何か少しでも言えるかね?大して多くはないだろう。静寂があなたに降りて来る。それは自然に起こる。 

喋ることが何もない時、まず初めにあなたは人々と共にいて沈黙し始める。あなたはほとんど話すことなく聞いている。だんだんと内側でも話すことがなくなって来る。なぜなら不誠実なことを話せないなら、どうやって内側でそれを話せるだろう?ことの全体が馬鹿げたことになる。 

あなたはあまりに内側で喋り過ぎている。それは外側で話すことの単なるリハーサルにしか過ぎないからだ。もし本当のこと以外それほど話すこともなく、あなたが人の話を聞くことが出来れば、静寂が降りて来るだろう。強いられたり、訓練されたものではない・・・静寂は自然に降りて来る。 

※本当の笑いを思い出しなさい 

まず初めに、自分がどんな風にたくさんの嘘を付くのかをよく見てみる。あなたは笑うが、あなた自身は笑いたい訳ではない。それは嘘だ。笑ってはいけない。なぜなら、あなたは自分の唇や顔に対し暴力をふるっているからだ。 

もしそうし続けているのなら、完全に本当の笑いの感覚を忘れてしまうだろう。あなたは慇懃(いんぎん)に、おざなりに笑う。あなたは笑う、なぜなら他の人があなたに笑いを期待するからだ。あなたは、訳も分からずに笑っている。あなたの笑いが偽りなら、あなたに何の真実が在るのだろう? 

※言葉の偽りの影響から自由でありなさい 

あなたが不誠実になる道は、いくらでもあることに注意しなさい。あなたは本心からではなく何かを話す。そして罠(わな)にはまる。あなたは誰かに言う。「あなたは美しい」あなたにとっては社交辞令にすぎない。しかし、相手の中では何かがかき立てられる。相手は、あなたがそう「感じて」いると感じ始める。 

さあ、期待が起こった。そしてすぐに、欲求不満が生じるだろう。なぜなら、あなたは全く思ってもいないことを言ったからだ。今やあなたは罠に落ちた。期待に応えなければならない。今や、あなたは重荷を背負ったと感じている。誠実でありなさい。そうすれば、重荷に感じることはないだろう。 

※この瞬間に話しなさい 

あなたが伝えたいことを正確に言いなさい。いつも、こう言いなさい。「これ、私とは『この瞬間』のことです。次の瞬間に何が起こるか、誰に分かるでしょう?次の瞬間のことなど、どうしてわたしに話せるでしょう?」と。 

次の瞬間に起こることを語れるのは、悟りを開いた人だけだ。なぜなら、彼は全てが永遠である地点にいる。しかし、あなたがどうやって次の瞬間について話せるだろう?あなたの気分は変わる。この瞬間あなたは感じる。「わたしは愛している」そうしてこう言う。「わたしは、あなたをずっとずっと愛する」 

※約束しなければ、心配することもない 

全てのあなたの約束は偽りだ。一体、どうやって約束など出来る?約束とは、あなたの中心が結晶化に至ったということだ。どうやって約束を守る?あなたは言う。「わたしは、あなたをずっとずっと愛する」ところが、2,3日すると、もうその興奮が冷めていたりする。もはや愛などない。一体どうするね? 

今やあなたは、偽りの笑みを浮かべなければならない。あなたは女性とキスしなければならず、愛を交わさなければならない。それも約束ゆえに。全てが偽りになる。今や、あなたは罪悪感を感じている。 

もしあなたの約束が守られるのなら、あなたは演じている。あなたは恍惚を得られない。不安や負担はさらに増していき、欲求不満を感じるようになる。女性を愛することを自分に強いれば強いるほど、あなたはより一層報復するだろう。女性は、あなたの首の周りの岩となる。 

今やあなたは感じている。「彼女なんか死んでしまえばいいのに」今やあなたは感じている。「何とかして、彼女がどっかへ行ってしまえばいいのに」あなたは逃げ道を探すだろう。それも約束ゆえに! 

人生における約束など、あなたには無理だ。あなたはこの瞬間に生きている。あなたはまだ永遠の中心(センター)を持っていない。あなたの手許にあるのは、車輪のような周辺部だけだ。それゆえに、あなたは罠に落ちる。あなたは愛せず、笑えず、泣けない・・・全てが偽りだ。 

※あなたの本心を言いなさい 

注意深く在りなさい。約束してはいけない!約束が出来ないと、きっと無力だと感じるだろう。しかし、それには真実がある。あなたの本心を言いなさい。もしあなたが知らなくて、混乱していれば、話してはいけない。もしくは、ただ混乱していなさい。それを表現しなさい。 

活動する前に、それがあなたに本物の実存を与えるほど、完全な気づきと共に活動しなさい。真正でありなさい!あなたは何百万もの、やりたくもないことをしている。誰もあなたを強いてなどいない。なぜそうするのかね? 

あなたは気づいていない。ひとつのことが次のことを引き起こし、あなたはやり続ける。それで、いつ止めるのかね?全ての瞬間がそれを止める時だ。ただ見守り、すぐにあなたが作り出した偽りの鎖を落とすことだ。 

※今、明晰でありなさい 

あなたはきっと、真実を通して苦しむだろう。しかし、その苦しみは必要だ。あなたは成就するだろう。あなたの内側の実存は熟すだろう。ただ事実に直面してのみ、鋭敏さや明晰性に達する。 

怒っている時には、本当に怒りなさい。そうすれば、本当に許せる。何も与えたくない時は、ただこう言いなさい。「わたしはこれをあげたくない」と。しかし、言い訳を探してはいけない。なぜなら、あなたはいつもパターンを創り出しているからだ。そしてそのパターンは実に根深いので、従わざるを得ない。抜け出しなさい・・・全ての瞬間が正しい瞬間だ。 

OSHO:The Hidden Harmony (市民出版社、OSHOタイムズ、Vol.10)より